その後消費税増税を迎えてどうなったのか。まだ増税から2か月が過ぎようとした段階ですので、結果がすべて見えたわけではありませんが、 現時点での結果でいうと買い直しは失敗に終わっています。買い直しは本当に難しいということを痛感しているところです。
ただ、以前に「投資で一番大切な20の教え」の内容を紹介したように「実現しそうだと思われる複数のシナリオにおいて好リターンがあげられ、その他の場合でも悲惨な結果にはつながらない」ことが大切であるため、今回おこったシナリオにおいて失敗だったからといって、その方法が必ずしも悪手だったわけではないとは考えています。
「投資で一番大切な20の教え」で再確認した3つの教訓 - バフェット流バリュー株投資で資産形成+
それを断ったうえで言うと、今回に関しては現在のところ思うようにはいっていません。
まず、全体の相場感ですが、これについては下のチャートを見てもらえば分かるように、1月中旬以降だらだらと下げています。つまり1月中旬に売却はそれほど外れているというわけでもありません。
しかし、個別の銘柄を見てみると、結果が変わります。トレファク、フジコーポはじり高で、オンリーはほぼ横ばいです。どこにも買い戻すタイミングがありません(笑)。
実際の行動はどうだったかというと、トレファクを4月中旬に売値より高く、それも単位数は減った上で買い直し、フジコーポは現在も買い直しが出来ていません。チャンスがあれば買い直したいと今でも考えています。反対にプレサンスは1月の時点で売りそびれ、4月に下がり過ぎているので買い増しており、最近まで含み損状態でした。
私自身トレードがへたくそなのは十分承知しているですが、あまりのチグハグぶりに笑ってしまいます。
しかし、同じような体験をされている方も多いのではないでしょうか。フィッシャーもこう言っています。
「下げ相場がほんとうにやってきた時でも、自分が売った値段よりも安く買うことができた例は、これまで見てきた限りでは10に1つもありません。」
ちょっと盛っている感じがしないでもないですが、成長株(優良株)とはそんなものなのかもしれません。
ということはやはりバイアンドホールドが最適かとも思えるのですが、どんな場合でも最適かというとそれも違うような気がします。
下はワークマンの2000年からのチャートです。
ワークマンは1997年に上場以来ほぼ一貫して増収増益を続けています。つまりEPSは増え続けているのです。理論通りであればバイアンドホールドでOKの銘柄でしょう。しかし、気になるのが2007年から2009年半ばにかけての怒涛の下げです。なにせ2年半かけて実に株価が1/3になっているのですから、実際にこの間黙ってホールドし続けられる人はおそらくいないでしょう。
リーマンショックは2008年夏ですので、その前に既に暴落しているわけです。2007年初めの下落の理由はなんでしょうか。よく調べてみると2006年のEPSは113円で2007年1月に付けている高値3103は2006年実績(当時はまだ発表になっていないので予想ですが)のEPSで考えるとPER27倍なんですね。現在は15倍前後ですから非常に高値と言えます。
当時の状況をよく知らないので、ここからは憶測なんですが、非常に高成長が期待されていて株価はEPSの上昇とPERの上昇でぐんぐん上がっていたところ、成長が急減速するというコンセンサスが形成され、PERとともに株価は急激に低下。そこへリーマンがやってきて奈落の底へ、という感じだったのかもしれません。
繰り返しますが、同社は09,10年に若干の減益があった以外はほぼ増益基調で、非常に安定した業績を残しているわけです。 そんな企業ですら、悪条件が揃えば株価が1/3になるという悲劇もありうるのですから、結局のところ臨機応変に対応すべきではないかと、現在の私は考えています。
なんとも面白くない結論ですがこれが現実?(笑)
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こんにちわ。
返信削除ハワードさんの本は良いことが書かれてますね。
いくつものシナリオ~の文は素晴らしいです。
私も持っていますが、このように投資行動で実際に見るとさらに理解が深まります。
消費税は小売は結構反動が出ていますが、マーケットは今のところ元気ですね。
私はオンリーは円安要因で、フジコーポは棚卸回転率の低下と恥ずかしながら冴えないチャートで売ってしまいました。
こちらがMNTさんと被っていた銘柄でした。
初めはプレサンスの検索で貴殿のブログがひっかかってきて、かつや、フジ、オンリー、トレジャー等、銘柄が似てましたので興味を持って色々と質問させて頂いてます。
ブログいつも楽しみにしてます
おつかれさまです。
削除消費税の反動減はまだ2カ月ですからね。5,6月と回復が鈍いようだとマーケットの反応も変わってくるでしょうね。
ただ、そうした場合は日銀への追加緩和期待催促相場で一本調子に下がらないシナリオの可能性が高いような気がします。
このあたりの気になる情報はブログで紹介させていただく予定です。何か耳よりな情報ありましたら教えてください。