第3週恒例、現在の保有銘柄の状況です。
現金も含めた加重平均PERは14.33(先月)→14.82(今月)となりました。
今月の主要銘柄の売買は以下の通りです。
売り ユニバーサル園芸社(一部)、フジ・コーポレーション(一部)、あみやき停(監視分残し)
買い シノケングループ(買増)、ハンズマン(買増)
6061 ユニバーサル園芸社
1Qの決算で海外事業のM&A案件が足を引っ張っていることが判明し、想定とは異なったので少しポジションを小さくしました。
7605 フジ・コーポレーション
前回に引き続き少しだけ売却。4Q着地は想定よりやや悪かったですが、11月の月次は好調です。すでに株価はこの冬の動向次第という状況です。いまのところ、例年より寒いのですが、北海道以外はそれほど雪が多いわけではないといった印象ですが。どうなりますか。
2753 あみやき亭
鶏肋のような銘柄だと最近考えることが多かったのですが、11月の月次の悪さを見て思い切りました。PERを考えるここから大きく売り込まれるような銘柄ではないと2年くらい思い続けましたが、今もそう思っています。ただ良くて横ばいでしょうから、再参戦のタイミングを伺いたいと思います。
8909 シノケングループ
私の持っている銘柄の中では一番株価と価値のギャップがあると考えています。以下のように報道もされており、これが重石となっているようです。記事によれば金融庁は地方銀行105行を対象とし、特にアパートローンを伸ばす銀行などを抽出して年明けにも実施するとのこと。目的はお金を借りる側に不利益な条件になっていないかを確認することだとのこと。方法は金融機関に節税効果をうたった事業者らの提案書を提出させて、1件ごとに節税につながるかどうかを点検するのだそうです。
アパート融資 過熱警戒 金融庁、節税効果など調査 空室リスクに警鐘 :日本経済新聞
そして、節税効果が疑わしかったり、アパート経営の収支が赤字だったりする事例が多ければ、金融機関に検査・監督で問題点を指摘し、是正を促す。要するに消費者に不利益な提案をしている場合は指導が入るということになりそうです。同社の場合、下の記事にあるように大都市圏の人気沿線の駅から徒歩10分圏内の立地という方針を堅持していること、大手ハウスメーカーが供給するアパートに比べ、建築費が安く家賃を低く設定できていることなどにより空室率を非常に低位で抑えていることから指導のそのものの影響は軽微ではないかと考えています。
シノケンG Research Memo(7):相続増税を背景にしたアパートの供給過剰による入居率悪化懸念は乏しいだろう | 株探ニュース
ただし、こういった金融庁の動きから、金融機関の積極的な姿勢が後退する可能性も考えられ、この点については注意が必要と思われます。
現在株価 2020円、PER 5.4倍、PBR 1.99倍、ROE 37.2%、DCF法適正株価 5543円
7636 ハンズマン
1Qは無難な数字でまとめてくれましたし、足元の月次も好調に推移しています。同社は顧客の要望にきめ細やかに対応し、アイテム数を増やすことで新規出店なしで、売上を伸ばしていくという非常に効率の良い店舗運営が特色です。最新の四季報でもこれを継続していくとのことですので、安定した売上が期待されます。
現在株価 1979円、PER 17.3倍、PBR 2.63倍、ROE 15.6%、DCF法適正株価 1931円
11月中旬から12月中旬のマーケットは驚くほど堅調でした。
このような市場環境の中、私のPFは微増にとどまっています。まだ小型株に資金は入ってきていないようですが、記憶によればクリスマス休暇がはじまりマーケットが閑散としてくる年末は小型株が比較的堅調だったような気がするので、ラストスパートに期待しています。
この一か月で最も良いパフォーマンスはハンズマン(+7.7%)、次がステップ(+6.7%)、3番目が東祥(+6.4%)でした。
いずれの銘柄も特に要因もなく、上がったという感じもないのですが、相場に引っ張られて上がったということでしょう。
最もパフォーマンスが悪かったのがシノケングループ(-7.8%)、次がフジ・コーポレーション(-6.7%)、3番目が薬王堂(-4.8%)でした。
シノケングループは上で書いた通りです。フジ・コーポレーションは前回までの反動と、4Qでの今期予想がコンセンサスを下回ったことが嫌気されているようです。薬王堂は分割後軟調に推移しています。業績は好調そのものなので、これ以上は下げ渋るのではないかと見ています。
今年も残すところあとわずかとなりました。成績の方は年度で締めているので、まだまだ分かりませんが、暦年だと+13.2%と足踏み状態が続いているものの目標のレベルまだあと少しということろまで来ています。
成功している銘柄は放っておいても問題はなく、損失を出しているまたは出しそうな銘柄をどこまでうまく管理できるかが重要だと良く言います。私もそれは強く感じていて、順調な銘柄(私の中ではブロンコビリーやアークランドサービスがこれに当たる)は割と放っておいて、損失を出している銘柄や業績が思わしくなく損失を出しそうな銘柄にかなり神経を使っています。その結果実際にどのように管理できたかを主要な10銘柄の1年間の推移を見ることで確認してみました。
これを見ると、大きく含み損となったのはあみやき亭とトレファクだけで他は申し分ない推移となっています。フジコーポは数か月前までどん底だったのが好転しました。相場が停滞する中で、全体的には悪い管理ではなかったのではないかと思います。
下落前にトレファクのポジションを小さくできれば、もっと良かったのですが、7月の発表の1Qの決算を発表した時点で1000円を切る水準になっていました。1Qの決算は良くはありませんでしたが、最悪でもありませんでした。もう一度過去に戻ったとして、あのタイミングと株価で売却の判断をできるかというと難しいような気もするので、やむを得ないところかもしれません。
今後も損失を出しているまたは出しそうな銘柄(+過熱しすぎた銘柄)の管理には細心の注意を払って行きたいと思います。
約一か月前(11/20)の状況はこちらです。
現在の保有銘柄の状況(2016/11/20) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+
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