2016年7月31日日曜日

「バフェットの株式ポートフォリオを読み解く」 メアリー・バフェット&デビッド・クラーク



良い本でした。バフェットの近年の具体的な投資先とその選定理由、そして株式を「疑似債券」と見立てたときの利回りやEPS成長率とPERによる利回りの算出を行い購入分析を行っています。これらの例示に紙面の大半を費やしています。この購入分析の記述を読んで、バフェットを良く知る人であればピンときたかもしれませんが、「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」とまったく同じものです。したがって、ある面では同書の続編と言えるかもしれません。



それにしても、さすがに腰の据わった投資をしています。資金が大きくて容易に乗り換えられないということもあるでしょうが、本当に競争力がある企業をリストアップしておき、自分が買ってもよい水準になったら数年かけて仕込む、そんな感じです。その間は株価が下がり続けてもお構いなし。このあたりはなかなか真似できるものではありません。

その代わり「永続的な競争優位性」を持つ選りすぐりの企業を見極め、そこにしか投資していません。その見極めに自信があるからこそですね。私もいずれはそんな腰の据わった投資をメインにしていきたいです。



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2016年7月29日金曜日

【決算分析】3091 ブロンコビリー 28年12月期2Q

ブロンコビリー【3091】、上期経常が31%増益で着地・4-6月期も26%増益 | 株探ニュース

 ブロンコビリー <3091> が7月15日大引け後(15:30)に決算を発表。16年12月期第2四半期累計(1-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比30.9%増の14億円に拡大したが、通期計画の28.5億円に対する進捗率は49.4%となり、5年平均の48.0%とほぼ同水準だった。

 会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の経常利益は前年同期比3.9%増の14.4億円に伸びる計算になる。

 直近3ヵ月の実績である4-6月期(2Q)の経常利益は前年同期比25.5%増の6.3億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の13.1%→13.4%に上昇した。


■事業概要
名古屋地盤にステーキ等を提供する高価格帯のレストランチェーン。魚沼産コシヒカリ、サラダバーなどに特徴。関東出店を本格化。

■決算概要
月次が公表されていないのでドキドキだったのですが、利益はすべて30%超増加とパーフェクトな決算でした。今後はジェラートバーを全店導入して客単価を上げる戦略のようです。ジェラートバーとはドリンクバーに百数十円プラスするとジェラートが食べ放題になるというものです。先日私も試してみましたが、5種類のジェラートが楽しめて非常に満足度が高い商品でした。これから夏にかけてのこの商品は成功すると思います。しかしユニクロの例もあるように、単価を上げる戦略はいつまでも通じるものではありません。しっかりと成り行きを見守りたいと思います。






■4半期単計分析
2Q単計も問題ありません。販管費が昨年よりも高いですが、例年並みです。6月の100店突破キャンペーンは全品2割引きだったので、私も優待券を持って行ってきました。利益率はさすがに下がったと思いますが、あまり原価率に表れていないのは驚きです。またそのキャンペーンで6月の既存店売上が20%増となるなど、巧みな戦略に驚かされます。

■株価動向
この決算後、株価は軟調に推移しています。PERで30倍近くまで上がっていたのでさすがに一休みといったところでしょう。

■指標
現在株価 3235円、PER 26.2倍、PBR 3.72倍、ROE 14.7%、DCF法適正株価 2523円



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2016年7月26日火曜日

【決算分析】3093 トレジャー・ファクトリー 29年2月期1Q

トレジャー・ファクトリー【3093】、3-5月期(1Q)経常は6%減益で着地 | 株探ニュース

 トレジャー・ファクトリー <3093> が7月13日大引け後(15:00)に決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期非連結比6.0%減の3.7億円に減ったが、3-8月期(上期)計画の4.2億円に対する進捗率は88.7%に達し、5年平均の82.2%も上回った。

 直近3ヵ月の実績である3-5月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の13.1%→11.6%に低下した。


■事業概要
首都圏でリサイクル店を展開。家電・家具・雑貨など。近年衣料が拡大傾向。関西、九州、海外にも進出。

■決算概要
一桁増収、一桁営業減益と良くありませんでした。既存店が伸び悩んでいるので、やむを得ないところです。長い成長の過程でこのような時期があるのは仕方ないと個人的には思います。







■4半期単計分析
営業利益は減益とはいえ、それなりに大きな利益であることが分かります。また営業利益率も昨年比では減ですが、例年並で悪くはありません。原価率は昨年比で下落しており、そのかわり回転率は下がっています。売上が振るわなかったことなどから、昨年比で利幅を重視した可能性があります。売上の伸びがイマイチだったため、販管費率は昨年比で上昇しています。この傾向が続くのかどうか確認していく必要があります。

■株価動向
マーケットはこの決算後、下落しています。6月中旬から一貫して下落しています。。。。

■指標
現在株価 932円、PER 14.5倍、PBR 2.86倍、ROE 20.9%、DCF法適正株価 1284円



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2016年7月23日土曜日

【決算分析】3385 薬王堂 29年2月期1Q

薬王堂【3385】、3-5月期(1Q)経常は31%増益で着地 | 株探ニュース

 薬王堂 <3385> が7月8日大引け後(15:30)に決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比31.0%増の8.7億円に拡大し、3-8月期(上期)計画の17.2億円に対する進捗率は51.0%に達し、5年平均の45.4%も上回った。

 直近3ヵ月の実績である3-5月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の3.9%→4.6%に改善した。


■事業概要
岩手地盤の独立系ドラッグストア。食品、化粧品、衣料等展開。東北5県にドミナント戦略。

■決算概要
月次が絶好調なのは分かっていましたので、問題は利益でした。しかし想像を上回る増益率で着地。30%超の営業増益ですので文句のつけようがありません。6月も既存店が7.6%増と好調でした。昨年の月次は一年を通して良かったので、ハードルは上がっているはずなのですが、この好調ぶりです。どこまで続くのか見ものです。







■4半期単計分析
売上はもちろんOK。営業利益の伸びが昨年の3Qから大きくなっていることが分かります。回転率も問題なし。原価率、販管費率を少しずつ改善した結果、営業利益率が上昇しています。ほんの少し原価率、販管費率を削減するだけで割合の小さい営業利益は大きく改善します。口で言うのは簡単ですが、それが本当に難しい。同社の場合は強い既存店売上が原動力となっています。

■株価動向
マーケットはこの決算を好感し、大きく上昇しています。PERが一桁だったのが夢のようです。

■指標
現在株価 6030円、PER 20.6倍、PBR 3.16倍、ROE 15.7%、DCF法適正株価 5786円



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資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(2016/7/23)

4週週末の恒例、 資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(真ん中は縦軸対数、下はアベノミクス開始以降)です。






 一か月前の状況はこちら

資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(2016/6/25) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+

今年3月末からのパフォーマンスはPFが+7.3%(+0.2%)、日経平均が-0.8%(-10.8%)、スプレッドは+8.0pt(+11.0pt)です。
暦年ではPFが+11.2%(+3.9%)、日経平均が-12.6%(-21.4%)、スプレッドは+23.8pt(+25.3pt)です。( )内は前回の数値です。

前回がブレグジットで揺れた摩の金曜日後のエントリーだったため、今回は大きく回復しました。今月は全体的に大型株相場で日経平均株価の上昇がジャスダックと比べて大きかったため、私のPFはベンチマークに対して負けています。

最近の個別銘柄ですが、エレコムがポケモンGO効果でまさかの大上昇を演じたことと、それなりに自信を持って買い増したPCデポが思いの他弱いのが目に付きました。いずれの動きもあまり行き過ぎるようであれば、それなりの対応をしていきたいと思います。

全体としてはブレグジットで暴落後、財政・金融政策期待で買い上げられましたが、財政政策も思ったほどではなく、月末の金融政策も現状維持という観測が出始めており、勝手に期待、勝手に失望相場となりかねない状況となっています。いずれにせよ先行きは不透明ですので、相変わらず両にらみのスタンスで対応していきたいと思います。


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2016年7月21日木曜日

【決算分析】2670 エービーシー・マート 29年2月期1Q

エービーシー・マート【2670】、3-5月期(1Q)経常は8%増益で着地 | 株探ニュース

 エービーシー・マート <2670> が7月6日大引け後(15:00)に決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比8.2%増の146億円に伸び、3-8月期(上期)計画の245億円に対する進捗率は59.6%に達し、5年平均の53.5%も上回った。

 直近3ヵ月の実績である3-5月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の20.9%→21.6%に上昇した。


■事業概要
全国に靴小売店「ABCマート」を展開。韓国、台湾も進出

■決算概要
一桁増収、一桁増益でまずまずでした。1Qでは5月に既存店が前年割れしていますが、3月が+6.0%と良かったため、無難な数字に落ち着きました。ただ6月も既存店が前年割れしていますので、7、8の月次は特に注意を払いたいと思います。全体的に昨年より勢いがない印象を受けます。






 


■4半期単計分析
売上、営業利益、利益率、販管費率はOK。回転率と原価率が下がっているのが気になります。地方の商品単価を下げるなど販売戦略の変更によるものかもしれません。いずれにしても今後、単価増は望めないような気がします。

■株価動向
マーケットはこの決算を好感し、発表後上昇しています。

■指標
現在株価 6830円、PER 19.8倍、PBR 2.74倍、ROE 14.1%、DCF法適正株価 6754円



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