2015年10月29日木曜日

【決算分析】ジーフット(2686) 28年2月期2Q

ジーフット【2686】、上期経常は16%増益で着地 | 株探ニュース

 ジーフット <2686> [名証2] が10月7日大引け後(16:00)に決算を発表。16年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比16.1%増の31.9億円に伸び、通期計画の60.5億円に対する進捗率は52.8%となり、前年同期の50.3%とほぼ同水準だった。

 会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の経常利益は前年同期比5.3%増の28.5億円に伸びる見通しとなった。

 直近3ヵ月の実績である6-8月期(2Q)の経常利益は前年同期比0.1%増の8.2億円となり、売上営業利益率は前年同期の3.3%→3.4%とほぼ横ばいだった。


ABCマート同様、パッとしない決算でした。2Q累計ではABCマートよりは利益が出ていますが、2Q単独の印象はこちらの方が悪いです。







2Qは売上も営業利益も横ばいと伸び悩みました。ABCマートと同様に適正価格で販売しようという方針ですので、回転率の低下、原価率の低下が確認できます。原価率の低下にはPBの浸透(前年33.1%→今年36.8%)も貢献しているものと思われます。ちなみにABCマートは同様の方針でも単価アップにより売上も伸びていますが、同社は売上の伸びがほとんどありません。

2Q単独で見たとき、問題は販管費率にあります。今年は出店が39、昨年は30で若干多いことや、大型改修の影響かもしれませんが、やはり一番大きいのは店舗がかなり増えているにもかかわらず売上が全く伸びていないことだと思います。個人的には上述のABCマートのように売上が伸びなければ、この戦略には限界があるのではないかと思います。今後売上と利益率をどこで折り合いをつけるか、あるいは何かほかのもの(海外事業等)で補えるかに注目していきたいと思います。

この決算後、株価はやや下落しましたが、その後一部昇格のニュースで上昇気流に乗っています。短期的には需給が良くなるため、下値は限られる展開になりそうです。

現在 1032円、PER13.98倍、PBR1.9倍、ROE14.1%、DCF法適正株価3173円 



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2015年10月28日水曜日

【決算分析】日本BS放送(9414) 27年8月期4Q


日本BS放送【9414】、今期経常は5%増で7期連続最高益、2円増配へ | 株探ニュース

 BS11 <9414> が10月7日大引け後(15:00)に決算を発表。15年8月期の経常利益(非連結)は前の期比14.1%増の19.1億円になり、16年8月期も前期比4.6%増の20億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、増益になる。

 同時に、今期の年間配当は前期比2円増の17円に増配する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である6-8月期(4Q)の経常利益は前年同期比18.9%増の4.3億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の17.6%→19.0%に上昇した。



良い決算でした。4Q単独で見ると、一桁増収、二桁増益と理想的な内容です。通期でも予想に対してすべて上ブレ着地しており、問題なしです。結局のところ、広告費を調整すれば目先の利益を出すことは可能なので、しっかりと数字をあわせてきた印象があります。 それでも前期比でかなりの広告費を計上しているようですが。






販管費率を前年並みに抑えたことで、営業利益率も前期並みとなり、売上の増加が素直に営業利益に反映されています。このレベルの販管費であれば持続可能でしょう。それにしても私のような素人には販管費(広告費)がどのくらいのレベルが適切なのかはよく分かりません。実は3Qで多額の広告費を使用しておきながら、4Qの売上が一桁増なのは少し引っかかるのですが、もう少し長い目でみるべきものなのかもしれません。今後も広告費の変化と売上の変化には注視していきたいと思います。ちなみに営業利益率は相変わらず20%程度と極めて高い部類に入り超優秀です。

株価は決算発表後、下がりましたが、その後じりじりと回復してきています。

現在 973円、PER 12.8倍、PBR 1.32倍、ROE 8.6%、DCF法適正株価 2176円



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2015年10月22日木曜日

今週末

今週末は海外旅行に出かけるため週末恒例のエントリーは来週に変更させていただきます。最近更新が滞っていまして申し訳ありません。





2015年10月20日火曜日

【決算分析】エービーシー・マート(2670) 28年2月期2Q

エービーシー・マート【2670】、今期経常を0.1%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額 | 株探ニュース
  
 ABCマート <2670> が10月7日大引け後(15:00)に決算を発表。16年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比2.1%増の242億円となり、従来の0.7%減益予想から一転して増益で着地。
 併せて、通期の同利益を従来予想の414億円→414億円(前期は404億円)に0.1%上方修正し、増益率が2.5%増→2.6%増に拡大し、従来の16期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の258億円→253億円(前期は243億円)に1.7%下方修正し、増益率が5.9%増→4.1%増に縮小する見通しとなった。
 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益は前年同期比3.3%増の171億円に伸びる見通しとなった。
 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→120円(前期は100円)に増額修正した。
 直近3ヵ月の実績である6-8月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.8%増の107億円となったが、売上営業利益率は前年同期の20.1%→18.6%に低下した。

  当社は、株主の皆様への利益還元を重要政策と位置付け、収益性の向上や財務体質の強化を図りながら、業績を加味した利益還元を実施していくことを基本方針としております。平成28年2月期の上半期は、スニーカー需要やインバウンド消費の高まりにより国内店舗の売上が好調に推移しました。これにより、今期計画の達成の確度が高まったことから、本日公表いたしました「平成28年2月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」における平成28年2月期の連結および個別業績予想を踏まえ、当社は中間配当を1株当たり60円とすることを決定し、期末配当は1株当たり60円、年間配当は従来予想より20円増配の1株当たり120円とさせていただく予定でおります。
 


あまりぱっとしない決算でした。悪いとまでは言えないのですが、期待には届いていないというのがコンセンサスです。しかもひっそりと新株予約権付社債の多くが株式に転換され、7%も株式が希薄化されています。自分のチェックミスですが、これはショックでした。253億円が株式に転換されましたが、まだ77億円残っていますので、もう少し株式数が増える可能性があります。






四半期ごとの成績ですが、売上、営業利益はどうにか格好がついたという印象です。今2Qは営業利益率は過去4年中最低で、回転率もかなり落ちています。原価率が高いながらも前年同期程度に踏みとどまっていることから、回転率を犠牲にして利益を取りにいっているようです。この傾向は月次売上とも整合します。この戦略の成功は現時点では高価格帯のスニーカーブーム次第ということもあり、今後の継続性が気になります。販管費率は例年並となっており問題ありません。

この決算を受けて株価は大きく調整しました。利益も飲み悩み、株式は希薄化。割安感なしではやむを得ないでしょう。しばらく辛抱する必要がありそうです。

現在 7150円、PER 22.8倍、PBR 3.03倍、ROE 16.8%、DCF法適正株価 7311円




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2015年10月18日日曜日

現在の保有銘柄の状況(2015/10/18)

第3週恒例、現在の保有銘柄の状況です。

約一か月前(9/20)の状況はこちらです。

現在の保有銘柄の状況(2015/9/20) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+



売り なし

買い 東祥(新規)、その他監視銘柄

この一ヶ月はちまちまと買うのみでした。


東祥(8920)
ホリデイスポーツクラブを地方から都市に展開中。低コスト運営に定評があり、営業利益率が25%にも届こうかというびっくりするほどの高さが特徴です。業績が順調そのものであるため、なかなか買いチャンスに恵まれませんでしたが、このたび少しだけ購入することができました。またも愛知銘柄です。なぜ愛知には利益率がすばらしい銘柄が多いのか不思議です。


現在 3380円、PER 24.7倍、PBR 3.86倍、ROE 16.6%、DCF法適正株価 2849円




9月中旬から10月中旬を振り返ると、中国株バブル崩壊後の小康状態から9月半ばに大きく下落。現在はその後回復してまた一休みしている段階にあります。

9月半ばの大きな調整は大型株中心だったようで、私のPFは大きな影響を受けず良い気分になっていたところ、トレファクに足元をすくわれました。そう簡単にうまくはいかないものです。

この一か月で最も良いパフォーマンスは東祥(+16.6%)、次があみやき亭(+11.2%)、3番目がブロンコビリー(+9.1%) でした。全体の傾向として決算前に株価は上昇し、発表でよほどのことがないと下落しますので、東祥、ブロンコビリーなどは次回はパフォーマンスが悪いのではないかと思います。あみやき亭も前回下落しすぎた反動ですので、結局のところどの銘柄もあるレベルをうろうろとしているだけです。むしろ今の相場では決算で取りこぼしがなく、もたついているのは悪くなく、取りこぼした銘柄が姿を消していっている。そんな印象です。

最もパフォーマンスが悪かったのがトレファク(-17.0%)、次がダイオーズ(-7.0%)、3番目がティア(-6.3%)でした。トレファクさえなければGJだったのですが、それも買い増した後だったので、下落が堪えました。しかし以前PFの20%越えていた時期もありましたので、それでも10%程度であったことは幸いといえるかもしれません。

決算前後で株価が乱高下する状況のようです。このような状況をうまく利用するには、中長期的な株価は利益の推移と整合することを念頭におき、値動きに惑わされないことだと思います。チャンスが来れば逃さないが、過信もしない。臨機応変に対応する。しっかりと考えて対応していきたいと思います。


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2015年10月17日土曜日

【決算分析】トレジャー・ファクトリー(3093) 28年2月期2Q

トレジャー・ファクトリー【3093】、6-8月期(2Q)経常は45%減益 | 株探ニュース

 トレファク <3093> が10月13日昼(12:00)に決算を発表。16年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比1.1%増の4.4億円となったが、通期計画の10.5億円に対する進捗率は42.7%となり、5年平均の40.1%とほぼ同水準だった。

 会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の経常利益は前年同期比15.5%増の6億円に伸びる見通しとなった。

 直近3ヵ月の実績である6-8月期(2Q)の経常利益は前年同期比44.8%減の0.4億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の3.3%→1.4%に悪化した。



順序でいうと他の決算分析が先なのですが、いろいろと考えさせられたこの決算を先に取り上げることにしました。

2Q単独の経常45%減益はさすがにインパクトがありました。当然悪い数字です。問題はどうしてこのような数字になってしまったのかと、今後どのようなことが予想されるかです。

決算短信では業績悪化の原因を「既存店の移転(8月に2店、9月に1店)による費用が、当第2四半期に計画よりも多く発生したため」、「販売促進のための衣料品等の値引きが増加したことに加え、出張買取時の配送委託費用が増え、仕入副費が増加したこと」としています。

実際に四半期ごとのグラフで確認していきます。







これらのグラフから以下のことがわかります。

・例年2Qは利益率が極端に悪い。
・今2Qの利益と率は過去4年で最も悪い。
・回転率は昨年より低いが極端に低くない。
・原価率が例年比、昨年比で高くなっており、これが利益率悪化の直接的な原因になっている。
・販売管理費率は昨年とほぼ同じで例年よりもむしろ低下している。

つまり利益率悪化の直接の原因は原価率の悪化であり、先の説明での後者「「販売促進のための衣料品等の値引きの増加と出張買取時の配送委託費用による仕入副費が増加」になります。販促のための値引きをしている割には回転率が上がっていないので、仕入れの質の低下か需要の低下が考えられます。決算説明資料によると、個人から仕入れが昨年よりも増えています。私は個人を対象に(出張)買取を行えば利益率が向上すると思っていたのですが、そう単純ではないようです。

また、直接の原因ではないですが、原価率の悪化を販売管理費率の低下で補おうと考えていたとすれば、前者「既存店の移転(8月に2店、9月に1店)による費用が、当第2四半期に計画よりも多く発生」も原因ということもできます。

2Qでの営業利益率は例年低く、昨年は3.3%であったため、今年1.9%の低下でも比率としては53%の低下と極端に悪い印象を与えてしまいました。仮に10%の営業利益率があれば19%の営業減益で済んでいたことになります。

とはいえ、今後の3Q、4Qで前年比売上15%増、原価率1.5%増、販管費率0.3%減とした場合でも、通期の営業益としてはほぼ昨年並みとなり利益成長は止まってしまいます。

今後の利益をどうまとめていくかという点において、まさに経営手腕が問われているわけです。

正直過去の実績や現在の状況から考えて、この企業の成長継続性、利益安定性は盤石と思い買い増しした後の結果だけに驚きではあったのですが、改めて外野から分かることなど限られているという思いを強くしました。その会社を最もよく知る経営者でさえ経営判断を誤ったり、自分の会社の利益予想を修正するわけですから、第三者の一個人が少し本やニュースを読んだり、決算を分析して分かったと思っても、分かったつもりなっているだけなのです。だからこそ、自分の出した結論を過信しすぎないこと、思わぬ結果が出た場合は過去の自分の考えに固執せず、その結果を先入観のない目で見つめなおすことが必要になるのだと思います。まさにベイズですね。

ちなみに今回の同社の決算では同社のビジネスが崩れたとは思っていません。ただ、新製品を販売するのと異なり、供給が不安定であることから仕入チャネルを増やす過程で原価率が上がることが今後も継続して避けられない場合はしばらく低成長となる可能性もあるのではないかと思っています。

とにかく、今後の決算の数字、特に原価率、回転率、売上に注目していきたいと思います。

この決算を受けて株価は絶賛急降下中。さてどこまで下がるのでしょうか。今週は完全に同社にやられました。

現在1229円、PER21.8倍、PBR4.41倍、ROE22.4%、DCF法適正株価1426円




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2015年10月8日木曜日

【決算分析】あみやき亭(2753) 28年3月期2Q

あみやき亭【2753】、上期経常は7%増益で着地、今期配当を30円増額修正 | 株探ニュース

 あみやき <2753> が10月1日昼(12:00)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.7%増の16.6億円に伸び、通期計画の32億円に対する進捗率は52.1%となり、5年平均の49.4%とほぼ同水準だった。

 会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比0.9%増の15.3億円とほぼ横ばいの見通しとなった。

 同時に、今期の年間配当を従来計画の60円→90円(前期は70円)に大幅増額修正した。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比4.8%増の8.7億円に伸びたが、売上営業利益率は前年同期の11.6%→11.3%に低下した。

会社側からの【修正の理由】
  当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と位置付けており、積極的な事業展開のための内部留保との調和を図りながら、継続的で安定的な株主還元を行うことを基本方針としています。 上記方針のもと、平成28年3月期の1株当たりの第2四半期末配当及び期末配当につきましては、各々30円としておりましたが、財務状況等を勘案し、また、更なる株主の皆様への還元を拡»続く
充いたしますために、15円増配の45円に修正いたします。この結果、1株当たりの年間配当金の予想金額は、90円となります。



順調で安定しています。ただ、やはり利益は二ケタ増となってほしいところです。増配となったことは良いことなのですが、やはり利益がもう一声ほしいです。この増益率から考えると現在のPERはフェアバリューだという印象を受けます。
 






四半期毎のデータを見ても特に問題のあるところはありません。本当に安定しています。

現在4610円、PER14.8倍、PBR1.89倍、ROE13.2%、DCF法適正株価6502円




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