2015年10月20日火曜日

【決算分析】エービーシー・マート(2670) 28年2月期2Q

エービーシー・マート【2670】、今期経常を0.1%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額 | 株探ニュース
  
 ABCマート <2670> が10月7日大引け後(15:00)に決算を発表。16年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比2.1%増の242億円となり、従来の0.7%減益予想から一転して増益で着地。
 併せて、通期の同利益を従来予想の414億円→414億円(前期は404億円)に0.1%上方修正し、増益率が2.5%増→2.6%増に拡大し、従来の16期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の258億円→253億円(前期は243億円)に1.7%下方修正し、増益率が5.9%増→4.1%増に縮小する見通しとなった。
 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益は前年同期比3.3%増の171億円に伸びる見通しとなった。
 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→120円(前期は100円)に増額修正した。
 直近3ヵ月の実績である6-8月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.8%増の107億円となったが、売上営業利益率は前年同期の20.1%→18.6%に低下した。

  当社は、株主の皆様への利益還元を重要政策と位置付け、収益性の向上や財務体質の強化を図りながら、業績を加味した利益還元を実施していくことを基本方針としております。平成28年2月期の上半期は、スニーカー需要やインバウンド消費の高まりにより国内店舗の売上が好調に推移しました。これにより、今期計画の達成の確度が高まったことから、本日公表いたしました「平成28年2月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」における平成28年2月期の連結および個別業績予想を踏まえ、当社は中間配当を1株当たり60円とすることを決定し、期末配当は1株当たり60円、年間配当は従来予想より20円増配の1株当たり120円とさせていただく予定でおります。
 


あまりぱっとしない決算でした。悪いとまでは言えないのですが、期待には届いていないというのがコンセンサスです。しかもひっそりと新株予約権付社債の多くが株式に転換され、7%も株式が希薄化されています。自分のチェックミスですが、これはショックでした。253億円が株式に転換されましたが、まだ77億円残っていますので、もう少し株式数が増える可能性があります。






四半期ごとの成績ですが、売上、営業利益はどうにか格好がついたという印象です。今2Qは営業利益率は過去4年中最低で、回転率もかなり落ちています。原価率が高いながらも前年同期程度に踏みとどまっていることから、回転率を犠牲にして利益を取りにいっているようです。この傾向は月次売上とも整合します。この戦略の成功は現時点では高価格帯のスニーカーブーム次第ということもあり、今後の継続性が気になります。販管費率は例年並となっており問題ありません。

この決算を受けて株価は大きく調整しました。利益も飲み悩み、株式は希薄化。割安感なしではやむを得ないでしょう。しばらく辛抱する必要がありそうです。

現在 7150円、PER 22.8倍、PBR 3.03倍、ROE 16.8%、DCF法適正株価 7311円




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