2017年1月17日火曜日

【決算分析】3093 トレジャー・ファクトリー 29年2月期3Q

トレジャー・ファクトリー【3093】、3-11月期(3Q累計)経常が30%減益で着地・9-11月期も40%減益 | 株探ニュース

 トレジャー・ファクトリー <3093> が1月12日大引け後(15:00)に決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期非連結比30.1%減の6億円に落ち込み、通期計画の10.2億円に対する進捗率は59.0%にとどまり、5年平均の78.5%も下回った。

 会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した12-2月期(4Q)の連結経常利益は前年同期非連結比67.6%増の4.1億円に拡大する計算になる。

 直近3ヵ月の実績である9-11月期(3Q)の連結経常利益は前年同期非連結比40.2%減の2.4億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の12.5%→7.3%に大幅低下した。




■事業概要
首都圏でリサイクル店を展開。家電・家具・雑貨など。近年衣料が拡大傾向。関西、九州、海外にも進出。

■決算概要
一桁増収、約30%の営業減益と2Qからさらに傷口が広がっています。9月-11月も既存店が振るわずある程度の減収は予想していましたが、3Q単計で40%超の営業減益とは思いませんでした。2Qはともかくかき入れ時の3Qで大幅減益は痛いです。連続経常増益は12期で途絶えることはほぼ確実な情勢となっています。







■4半期単計分析
原価率も販管費率も上昇傾向なのに、回転率が下がっています。比較している過去5年では最悪の状態といって良いでしょう。

問題はどうしてそうなっているかです。九州、中部、タイに初出店したため経費が嵩んだのも要因の一つですが、それでは既存店の悪さや回転率の低さを説明できません。普通に考えればこの夏以降の消費の低迷及びインバウンド需要減退が大きく影響していると思われます。インバウンド需要減少の影響は新たに4Qから連結対象となるカインドオルの業績にも影響を及ぼす可能性があり、4Qも予断を許しません。またリユース業界でも想像以上に早くEC化が進んでいることが原因となっている可能性もあります。その場合は、来期以降も苦戦することになります。

一時的な要因なのかそれとももっと根が深いものなのかは、もう少し経過を見ていく必要があります。

■株価動向
この決算発表後、株価は下落しています。

■指標
現在株価 830円、PER 14.3倍、PBR 2.56倍、ROE 18.4%、DCF法適正株価 1171円


 
 

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2 件のコメント:

  1. 初めまして。毎週記事を拝読させていただいております。

    長らく保有していたトレファクに関してですが、メルカリなどの方がリユースショップよりも高く売れるので、ほとんど利用しなくなりました。値段の設定も自らできるので納得感があり、値下げしても売れなければリユースショップで処分するくらいの感覚です。買う側も同じものを中古店で買うよりは安い場合が多いかと。(保証などに目を瞑ればですが)

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    1. mmhrさん
      こんにちは。個人的にはリユース品は現物を見た方が買いやすいと思っていたのですが、確かにメルカリは手軽で急速に普及している感じがあります。トレファクとシュッピンを比較して、私はトレファクに賭けていたのですが、正解はシュッピンだったかもしれませんね。

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