毎月一度の「投資信託の状況確認」では、現在投資中または投資予定のある投資信託の状況を確認し、年金運用に役立てるためのコーナーです。
年金積立インデックスファンド日本債券:0231B01A:青
DC・ダイワ・ストックインデックス225:0431301C:赤
インベスコ MSCIコクサイ・インデックス:18312023:緑
年金積立インデックスF海外新興国株式:02311084:黒
Jリートアクティブファンド(1年決算):6431307A:黄
1か月チャート
まず最近一か月の動きです。上から順に日経225インデックス、Jリートアクティブ、外国株式インデックス(インべスコMSCIコクサイ)、新興国株式インデックス、日本債券インデックスでした。
この一か月も株式系は堅調です。トランプ大統領に対する期待、日本においては円安による増額修正期待による相場だと思います。しかし、期待を相当程度織り込んでしまったことと大統領の就任(1/20)を目前に控えて潮目の変化も見られます。
Jリートの利回りは平均で
3.65%(前回)→3.52%(今回)とやや下落(価格は上昇)しました。(J-REIT一覧 - JAPAN-REIT.COM)。
Jリートの利回りと長期金利、そのスプレッドのグラフです(マーケット概況|J-REIT.jp | Jリート(不動産投資信託)の総合情報サイト | ARES J-REIT View)。長期金利は上昇、Jリートの利回りが下落しましたので、スプレッドは縮小しています。過去10年を見るとスプレッドは大きくも小さくもないといった状態です。
一方、東証一部の配当利回りは前回に引き続き下落しました。長期金利とのスプレッドはさらに縮小しましたが、依然過去10年では大きい部類になります。過去のスプレッドのデータからは東証一部の株価はまだ割安だということです。
過去一年の金利です。トランプ大統領誕生後、日米とも金利は上昇しましたが、ここ一か月の日本の金利は0-0.1%の間で安定しています。確認はしていませんが、日銀の指し値オペによるものだと思われます。日銀はしばらくは0金利近辺になるように、質・量を調整し、誘導すると言っていますので、方針に変更がない限り10年金利はこのレンジで推移することになるのだと思います。より長期のものはについては同じサイトにおいてデータがあり、11/1、12/1、1/4の順に示すと20年が0.365%→0.475%→0.600%、30年が0.490%→0.600%→0.750%、40年が0.575%→0.690%→0.875%となっています。20年以上の金利についてはここ2か月間一貫して上昇しています。長短金利差はどんどん広がっており(イールドカーブの勾配がきつくなって)、銀行の収益の向上に寄与すると思われ、日銀の思惑通りの展開となっています。
1年チャート
上から新興国株式インデックス、Jリートアクティブ、外国株式インデックス(インべスコMSCIコクサイ)、日経225インデックス、日本債券イン
デックスとなっています。
この2か月の株式系の堅調さがよく見て取れるグラフとなっています。
日経平均前期実績のPERは16.57倍(前回)→17.37倍(今回)、今期予想が15.80倍(前回)→16.55倍(今回)でした。前回から大きく上がりました(国内株式指標 :株式 :マーケット :日本経済新聞)。
各市場の過去のPERの水準を確認するにはこちらのサイトが便利です。
銀行.info - 世界主要株式市場の株価収益率(PER)
PERの低下は未来の収益低下を上昇は収益向上を織り込んで起こることが多いので、現在の予想を元に割安割高を判断すると見誤ることがあるのですが、過去を見る限りだいぶ高い水準に入ってきていることは事実のようです。
2年&5年チャート
前回の記事はこちら
投資信託の状況確認【確定拠出年金】(2016/12/3) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+
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2017年1月7日土曜日
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