先日の決算で大幅減益とショッキングな結果でしたので、その予兆があったのかどうかを改めてみていきたいと思います。
まずは決算のニュースから
物語コーポレーション【3097】、上期経常が4%減益で着地・10-12月期も16%減益 | 株探ニュース
物語コーポ <3097> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。15年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期非連結比3.9%減の9.9億円に減り、通期計画の25億円に対する進捗率は39.9%にとどまり、さらに前年同期の51.4%も下回った。
会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益は前年同期比41.7%増の15億円に拡大する見通しとなった。
直近3ヵ月の実績である10-12月期(2Q)の連結経常利益は前年同期非連結比16.1%減の3.5億円に減り、売上営業利益率は前年同期の6.4%→2.8%に大幅悪化した。
四半期ベースではありますが、25%増収、45%営業減益は結構ショックですよね。もはや穴の開いたバケツで水をすくうがごとく状態になっているわけです。
このような結果の予兆は出ていたのでしょうか?四半期決算の推移をグラフ化したもので確認してみます。
これで明確になりました。予兆ははっきり出ていました。
まず、売上が右肩上がりに伸びているのに、営業利益がきれいに伸びていません。27年6月期2Qより前で前年を下回ったのが9回のうち3回もあります。
次に、営業利益率は25年より26年の方が平均値が下がっています。さらに27年6月期1Qではがくんと利益率が落ちています。
この要因は販管費率といってよいでしょう。原価率は昨今の状況ではやや上がるのはやむをえません。しかし、販管費率は通常規模を拡大した場合には下がるもの。これが下がっていないということは経営のどこかに無駄があることを意味します。このことはブロンコビリー、アークランドサービス、フジオフードシステムなどと比較すると良く分かります。
これらのサインが出ていた場合、注意してかかった方が良いということですね。
ここからはちゃんと調べてはいませんが、 販管費率が下がらない原因は不採算店舗が多く残っているからではないかと思います。
もし営業利益を魅力的にしたい場合は不採算店舗の閉店基準をより厳しくする方法が考えられます。私の知っているところで言うとクリエイト・レストランツHDにそのような傾向があります。その場合、営業益は見栄えが良くなるのですが、特損を多く出すため最終益が少なくなります。
いずれにしてもこれらの会社の現状と先行きを踏まえて投資を行う必要があるということです。
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