2016年9月24日土曜日

資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(2016/9/24)

4週週末の恒例、 資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(真ん中は縦軸対数、下はアベノミクス開始以降)です。





一か月前の状況はこちら

資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(2016/8/27) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+

今年3月末からのパフォーマンスはPFが+3.6%(+1.5%)、日経平均が0.0%(-2.4%)、スプレッドは+3.6pt(+3.8pt)です。
暦年ではPFが+7.4%(+5.2%)、日経平均が-12.0%(-14.0%)、スプレッドは+19.4pt(+19.2pt)です。( )内は前回の数値です。

今月は前回と比べるとPFとベンチマークの両方のパフォーマンスがやや改善しました。スプレッドはほぼ変わらずとなっています。

9月に入ってから少しずつ小型株優位になってきています。また、先日の日銀の政策発表において、今後TOPIX連動型のETFの買い入れを増やすことが明らかになったことから、しばらくは小型株が優勢となるかもしれません。私も含めて個人投資家のみなさんが恩恵を受けられると良いのですが。


それにしても、日銀の総括的な検証結果と政策には思わず唸ってしまいました。日銀から出ている以下の説明が分かりやすいです。

目で見る金融緩和の「総括的な検証」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」

まず、今回消費税増税の悪影響を初めて認めています。従来より黒田総裁は悪影響はないというスタンスでしたが、データを検証した結果、それが過ちだったことを認めたということです。グリーンスパンの時代と違い、米国を初めとする各国の中央銀行はデータの検証に基づき政策決定がされるのが世界の潮流ですが、日銀も過去の見解にとらわれることなく、しっかりとデータを検証し論理的な結論を出しました。これは本当に素晴らしいことです。

そして「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」という新たな政策です。従来、中央銀行は長期金利をコントロールできないと言われていたので、これは本当に驚きでした。

確かに資料を見ると良く分かるのですが、マイナス金利を導入により本来コントロールできないと言われてた長期金利が最も影響を受けています。これを逆手に取り、マイナスを含めた金利調整と量的緩和を駆使すれば長期金利もコントロールできると考えたわけです。確かに実績があるのですから、現在のデフレマインドが蔓延した状況化では可能なのでしょう。

さらに10年物の国債金利をコントロールして0近辺とし、10年より長期の金利を下げ過ぎなければ、銀行の収益改善が見込め、マイナス金利導入以降の金融機関からの要望にも対応することができます。

ちなみに10年物の国債金利を0近辺にすると中央銀行がコミットすれば市場の予想形成に効果を与えるため、大掛かりなオペレーションがなくとも長期金利を調整できるでしょう。この点については以下の記事に分かりやすく書かれています。

より野心的になった日本銀行のリフレ政策 | 田中秀臣 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト


いずれにせよ、長期金利をコントロールするというコミットメントは世界初です。このような政策発動に踏み切った黒田日銀に敬意を表したいと思います。直後の市場の反応は上々でしたが、今後の成り行きを見守りたいと思います。

ミクロ的には日銀に対する信頼感の回復とTOPIX連動型ETFの買い入れ増額により、特に個人投資家にはしばらく追い風が吹くと考えていますが、どうなりますか。

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2016年9月22日木曜日

【決算分析】2751 テンポスバスターズ 29年4月期1Q

テンポスバスターズ【2751】、5-7月期(1Q)経常は27%増益で着地 | 株探ニュース

 テンポスバスターズ <2751> [JQ] が9月9日大引け後(16:00)に決算を発表。17年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比26.9%増の6億円に伸び、5-10月期(上期)計画の11億円に対する進捗率は54.6%に達し、5年平均の49.8%も上回った。

 直近3ヵ月の実績である5-7月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の6.8%→8.2%に改善した。


■事業概要
中古厨房機器のリサイクル販売で独壇場。新品販売も併営。内装工事受託やステーキあさくま等飲食業も。

■決算概要
前期は売上の伸びが大きく利益の伸びは小さくなっていました。これは「飲食事業」におけるM&A案件の立て直しの経費によるものでした。しかし、今期それはなくなり成果が上がってきたこと、1Qは2Qの出店計画の精査に当てるとし、新規出店は行わなかった?ことにより飲食事業の利益が急増したことで、今1Qは売上の伸びが小さく利益の伸びが大きくなりました。

立ち直ったあさくまとその子会社あさくまセッションは自力で出店し業容拡大を目指し、テンポスの会長に戻った創業者の森下氏は新規M&Aを狙うつもりのようです。





■4半期単計分析
今1Qで利益が大きく伸びていることが分かります。四半期ベースでは過去最高の利益です。飲食事業の立て直しがうまく行ったことが見て取れます。

■株価動向
決算発表後、株価はほぼ横ばいで無反応でした。

 ■指標
現在株価 1588円、PER 18.8倍、PBR 2.78倍、ROE 15.3%、DCF法適正株価 2071円





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2016年9月17日土曜日

現在の保有銘柄の状況(2016/9/17)

第3週恒例、現在の保有銘柄の状況です。

約一か月前(8/20)の状況はこちらです。

現在の保有銘柄の状況(2016/8/20) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+



現在の持ち株を金額順に並べると以下のようになります。現在現金も含めた加重平均PERは14.23(先月)→14.22(今月)となりました。



今月の主要銘柄の売買は以下の通りです。

売り なし

買い シノケングループ(買増)



8909 シノケングループ
先月に引き続き買い増しました。地盤改良会社サムシングへの出資と自社株買いを発表し、堅調に推移しています。昨日発売された四季報でも独自増額となっているように、業績は申し分ないため、株価の方も上向くのではないかと思います。

現在株価 1996円、PER 6.9倍、PBR 2.18倍、ROE 32.9%、DCF法適正株価 4364円 




8月中旬から9月中旬のマーケットは、日経平均としては結果的には横ばいで良くもなく悪くもないといったところでした。8月中は大型株が中心に買われていましたが、9月に入り中小型株にも資金が入ってきているようです。

このような市場環境の中、私のPFはもほぼ横ばいでした。

この一か月で最も良いパフォーマンスはフジ・コーポレーション(+6.9%)、次がシノケングループ(+4.4%)、3番目が東祥(+3.8%)でした。

フジ・コーポレーションは3Qの決算を挟んでじりじりと上げています。小型タイヤ増加による影響は無難に収まり、来年度が視野に入ったことが要因かもしれません。今年は普通程度以上には雪が降って欲しいものです。シノケンは上でも書いたとおり、業績良好、材料豊富ですので、反発後のトレンドは続くのではないかと思っています。東祥も入ってきましたが、+3.8%ですのでほとんど誤差の範囲です。特筆すべきことはありません。


最もパフォーマンスが悪かったのがエイジス(-12.5%)、次がハンズマン(-9.7%)、3番目がトレジャー・ファクトリー(-2.9%)でした。

エイジスは下落の理由は特にありませんでした。そろそろ買っても良い水準に入ってきているのですが、繁忙期の数字を見てからとしたいので、今のところ静観です。ハンズマンは8月の月次が前期比で102.2%と先月までの圧倒的な数字と比べて物足りないのが原因だと思われます。しかし、熊本の復興はまだまだこれからで、来年はいよいよ新店舗を出店しますので、あまり下げるようなら拾いたい気持ちで一杯です。ただ、相対的には既にある程度大きなポジションとなっているため、他とのバランス次第になりそうです。トレファクですが、自社株買いやカインドオルの買収、8月月次絶不調と最近いろいろとありますが、リユース業界全体が弱く回復に時間を要するため、敬遠されているのだと思います。こういう時期にガッツリ仕込むのが真のバリューグロース投資だということは分かっているのですが、他に買いたい銘柄がたくさんありすぎてまだ資金を振り向けることができません。今年は月次不調、海外初進出などの要因が業績を下押ししそうですが、まだまだ出店余地が大きく、中期的に成長していくものと考えています。ちなみに。PCデポのNISAの一枚は8月下旬に手放しています。

まだ現金はある程度残っていますが、大きな下落にも備えたいため、優良で安い銘柄にもなかなか手が出せず、悩みどころです。この週末は新しい四季報を手にしてじっくりと戦略を練りたいと思います。
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2016年9月11日日曜日

【決算分析】7605 フジ・コーポレーション 28年10月期3Q

フジ・コーポレーション【7605】、5-7月期(3Q)経常は5%減益 | 株探ニュース

 フジ・コーポレーション <7605> [東証2] が9月5日大引け後(15:00)に決算を発表。16年10月期第3四半期累計(15年11月-16年7月)の経常利益(非連結)は前年同期比1.2%減の19.6億円となり、通期計画の24.5億円に対する進捗率は5年平均の91.5%を下回る80.3%にとどまった。

 会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した8-10月期(4Q)の経常利益は前年同期比23.6%増の4.8億円に伸びる計算になる。

 直近3ヵ月の実績である5-7月期(3Q)の経常利益は前年同期比5.3%減の0.7億円に減ったが、売上営業利益率は前年同期の0.9%→1.6%に改善した。




■事業概要
自動車用タイヤ・ホイール専門店を展開。東北・関東から全国へ。

■決算概要
2Qと同様、小幅の増収減益で落着しました。営業益までは増加、経常益と最終益は減益ですが、為替と減損損失の影響と一時的なものですので、それほど心配する必要はないと思われます。ここ最近商品単価が落ちている点が気がかりでしたが、利益率は落ちていないのでこれも問題ないと思われます。

残すところ4Qのみで通期での微減益が濃厚となってきました。しかし、近年の4Qは想定以上の利益をたたき出しています。また昨年末の小雪で先送されたスタッドレス需要の動きが早い可能性もありますので、最終的にはそこそこの数字でまとめてくるのではないかと個人的には思っています。また、最近ラニャーニャ現象が確認されたとのことです。ラニャーニャ現象が冬まで続けば大雪の可能性が高いと言われておりますので、こういった事も追い風になると期待しています。







■4半期単計分析
営業利益は増加していますので、このグラフではまったく問題のない決算と言えます。徐々にではありますが、閑散期の3Q4Qで年々利益がでるようになってきているのが分かります。

■株価動向
決算発表後、じりじりと上昇しています。

 ■指標
現在株価 1704円、PER 10.5倍、PBR 1.62倍、ROE 16.0%、DCF法適正株価 2955円





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2016年9月10日土曜日

ドル円と日経平均のチャート確認(2016/9/10)

二か月前のエントリーはこちら。

ドル円と日経平均のチャート確認(2016/7/9) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+



まずはドル円チャートです。


▼3カ月チャート

ここ3か月は横ばい圏で推移しています。12月の米国金利の引き上げがコンセンサスです。日本の追加金融緩和をどこまで織り込んでいるのかはよく分かりません。総括的検証とともに、多少の追加金融緩和があるというのがコンセンサスでしょうか。実際の政策がこの線よりどちら側になるかで為替の動向が決まると思われます。



▼1年チャート

ずっと円高傾向でしたが、ここにきて横ばいに変更でしょうか。




▼5年チャート

やはり100円近辺で一旦止まりました。




▼25年チャート




次に日経平均チャートです。


▼3カ月チャート

ブレグジット騒ぎが収まり、フラフラと回復しています。意外に堅調です。




▼1年チャート

1年で見ると、まだ横ばい圏。



▼5年チャート


今年は週足でも横ばいです。昨年が懐かしい(笑)。




▼25年チャート




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2016年9月3日土曜日

投資信託の状況確認【確定拠出年金】(2016/9/3)

毎月一度の「投資信託の状況確認」では、現在投資中または投資予定のある投資信託の状況を確認し、年金運用に役立てるためのコーナーです。


前回の記事はこちら

投資信託の状況確認【確定拠出年金】(2016/7/2) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+
   
年金積立インデックスファンド日本債券:0231B01A:青
DC・ダイワ・ストックインデックス225:0431301C:赤
インベスコ MSCIコクサイ・インデックス:18312023:緑
年金積立インデックスF海外新興国株式:02311084:黒
Jリートアクティブファンド(1年決算):6431307A:黄



1か月チャート



まず最近一か月の動きです。上から順に新興国株式インデックス、日経225インデックス、外国株式インデックス(インべスコMSCIコクサイ)、日本債券インデックス、Jリートアクティブでした。

大きな動きではありませんが、比較的株式系が堅調でした。Jリートはほぼ横ばい。

Jリートの利回りは平均で 3.44%(前回)→3.55%(今回)ややと上昇(価格は下落)しました。(J-REIT一覧 - JAPAN-REIT.COM)。

Jリートの利回りと長期金利、そのスプレッドのグラフです(マーケット概況|J-REIT.jp | Jリート(不動産投資信託)の総合情報サイト | ARES J-REIT View)。 大きな流れでは長期金利は低下しJリートの利回りは上昇しており、スプレッドは広がっています。しかし過去10年を見るとスプレッドは大きいとは言えません。つまりJリートが極端に割安ではないということです。尚、下で紹介しますが、金利はまだマイナスですが、上昇傾向にあります。

東証一部の配当利回りは上昇しており、引き続き長期金利とのスプレッドは過去10年で最大レベルとなっています。過去のデータからはこの指標でみると割安だということです。



過去一年の金利です。見ての通りまだマイナス圏ですが金利は上昇傾向。歴史的なマイナス金利はそろそろ終わりなのでしょうか。それとも日銀がマイナス金利幅を拡大しし、再び低下するのでしょうか。






1年チャート



上からJリートアクティブ、日本債券イン デックス、新興国株式インデックス、日経225インデックス、外国株式インデックスとなっています。

一年でみた場合、Jリートの独壇場です。しかし円高が進んでいるため、円ベースで見た時の外国株も日本株と大差ありません。

日経平均前期実績のPERは14.09倍(前回)→15.02倍(今回)、来期予想が13.08倍(前回)→14.34倍(今回)でした。前回より上がりました(国内株式指標 :株式 :マーケット :日本経済新聞)。指標自体を見る限り標準的な相場だと思います。


各市場の過去のPERの水準を確認するにはこちらのサイトが便利です。
銀行.info  - 世界主要株式市場の株価収益率(PER)




2年&5年チャート



それにしてもPCデポの売買では1000円台で投げ売って、とても下手な売買をしたかもしれないと書きましたが、現在696円ですので結果的にはそれでもまだマシだったようです。不祥事対応はケースバイケースなのかもしれませんが、よほど自信がなければとりあえず半分売りで良いかなと改めて思っている次第です。

それと小売・外食が最近弱く、PFはベンチマークに負けまくりで苦しい展開が続いています。8月の月次はどうやらどこも悪そうですので、さらに厳しい展開が続くかもしれません。一番パフォーマンスが悪いと言われている9月。。。。ここで市場が暴落するとPFは目も当てられない状況になるかもしれませんが、一時的な売上に惑わされず、中期的にしっかり利益を増やしていける会社かどうかを判断し、納得のいく値段で買増ししていきたいと思います。ここは踏ん張りどころです(泣)。

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