2015年4月17日金曜日
最高の株を最高のタイミングで買うための方法~「オニールの成長株発掘法」
モメンタム投資で有名な著者のこの本が以前から気になっていたので読んでみました。
テクニカル重視でファンダメンタルはあまり気にしていないのかと思ったらそうではなく、著者曰く「最高の株を最高のタイミングで買うための方法」とのことでした。氏が提唱するCAN-SLIM法はファンダメンタルとテクニカルを融合させた方法です。
CAN-SLIM
C(Current Quarterly Earnings)・・・当期四半期のEPS
A(Annual Earnings Increases)・・・年間の収益増加
N(Newer Companies, New Products, New Management, New Highs Off Properly Formed Bases)・・・新興企業、新経営陣、正しいベースを抜けて新高値
S(Supply and Demand)・・・株式の需要と供給
L(Leader or Laggard)・・・主導銘柄か停滞銘柄か
I(Institutional Sponsorship)・・・機関投資家による保有
M(Market Direction)・・・株式市場の動向
バフェットやリンチとは異なる部分も多いですが、 実はファンダメンタルを重視しており、本当に強い企業しか対象としません。良い企業を買うというところではみんな同じなんですね。
チャートをしっかり見たり、株式市場の動向を見たりするところは両氏と明らかに異なります。
ただ、しっかりと決算を確認して、株式の評価をしたうえで少し高くなっても購入に踏み切った時、結果的に著者のいう取っ手付カップの柄の部分で購入していたりするので、株というのは奥が深いものだと思い知らされます。
私個人としては、利益をできるだけ引っ張ることを考えるのであればチャートを見るのは案外有用だと考えており、天井圏での株価上昇を伴わない出来高増加など非常に勉強になりました。
株式市場の動向に応じて控えめにキャッシュポジションをコントロールすることは私の投資のひとつのテーマでもありますので、多いに参考にしたいと思います。
広瀬氏のグロース株投資でもほぼ同様の方法が紹介されているのを思い出しました。米国投資の本流といっても良いのかもしれませんね。
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