極端なことも書かれており、それはちょっと難しいのでは?と思うこともいくつかありますが、長期投資の本質が随所に書かれている良書です。さすがバフェットお勧めの本です。
その中で、私が投資を始めた頃間違えてたなあとしみじみ思ったことがちょうど載っていましたので紹介します。
「まだ上がっていない株」すなわち「出遅れ株」にばかり目を向けているうちに、株はどれも同じだけ上昇するのだから、すでに大きく上がってしまった株はもう上がらないだろうという妄想を投資家は無意識のうちに抱いてしますのです。これほど真実とかけ離れた思い違いはありません。出遅れ株というのは、「しかるべき」理由があるからこそ上がらずにいるのです。過去数年のあいだに上がっていようと下がっていようと、いまそれを買うべきかどうかを決める上では何の参考にもなりません。(P270)
皆さんはどう思われましたか?私は昔まったくこれと同じように思い違いしていました。若い方はぜひそのことに早く気づいて是正してほしいと思います。早く気付けばそれだけ時間が見方してくれますから。
ちなみに、思い違いとあるのはフィッシャーが嗜好する成長株の場合のみだと私は考えています。そもそもフィッシャーは成長株についてしか語っていませんから、「思い違い」とはっきり言っています。
しかし成長株ではなく割安(グレアム流に言うとシケモク)な銘柄が上昇し割安が解消された場合は迷わず売るべきでしょう。ぼやぼやしていたらまたシケモクに逆戻りしてしまいますから。
つまり、銘柄に対する投資スタンスに応じて売買の判断基準は明確に使い分けなければならないと私は考えています。
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