2015年4月28日火曜日

アークランドサービス(3085)27年12月期1Q決算分析

アークランドサービス【3085】、1-3月期(1Q)経常は8%増益で着地 | 株探ニュース

 ALサービス <3085> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。15年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比7.6%増の7.2億円に伸び、1-6月期(上期)計画の12.8億円に対する進捗率は56.3%に達し、さらに前年同期の51.5%も上回った。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の16.1%→14.0%に低下した。 


 売上はOKですが、利益が伸び悩んだというのが第一印象です。気になる点は二つあります。
一つは営業利益増加率の低さ、もうひとつは最終益がマイナスとなったことです。

このうち最終益がマイナスになった点については、前期に93百万円の店舗譲渡益を計上して最終益がかさ上げされているためですので、それほど気にする必要はありません。問題はむしろ前者でしょう。

以下は四半期毎のグラフです。






これを見ると以下の事が分かります。

・前期の営業利益の伸びが極端に大きかったため、今期の営業利益の増益率が小さい
・四半期毎に見た営業利益は過去最高水準
・昨年の2Qあたりから営業利益率は低下傾向にある(それでも充分に高いが)
・その原因は原価率の増加にある
・販管費率を低下させることで利益率の落ち込みを食い止めている

営業利益の伸び率は昨年に大きな伸びをした反動で小さくなってしまった面もあります。利益水準そのものは非常に高いので私はあまり心配はしていません。

また、原価率が上がってしまって苦しいところですが、販管費率をしっかりコントロールしており、引き続き好感がもてます。ここが我慢のしどころですね。

原価率の増加の原因ですが、下のグラフで昨年の4-6月に前年比で急激に価格が上昇しており、同社の利益率が下がった時期と符合しますので、おそらく豚肉の価格の高騰だと考えられます。





諸手を挙げて喜べるような数字ではないですが、 苦しい環境の中で最低限の数字はしっかりとまとめてきたという印象を受けました。

現在株価5150円、PER26.30倍、PBR3.70倍、ROE14.6%、DCF法適正株価4563円


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2015年4月26日日曜日

資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(2015/4/26)

第4週週末の恒例、 資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較です。



 一か月前の状況はこちら

資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(2015/3/21) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+

今年3月末からのパフォーマンスはPFが+10.3%。日経平均が+4.2%です。
暦年ではPFが+28.0%。日経平均が+14.7%です。

この一か月、日経平均は比較的好調でした。先日とうとう終値で2万円を超え、2万円台が少しずつ定着しつつあります。


私のPFは先週こそ調整しましたが、全体的には好調で一か月足らずで早くも上昇率が10%を越えてしまいました。出来過ぎです。いかに長期金利が低いとは言え、気を引き締めて行きたいと思います。アマゾンを手放したとたん暴騰して悔しかったため、しばらくは日本株オンリーで勝負したいと思います(笑)。





下はアベノミクス開始以降のチャートです。このチャートでもやっと差がついてきました。




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2015年4月20日月曜日

ブロンコビリー(3091)27年12月期1Q決算分析

ブロンコビリー【3091】、1-3月期(1Q)経常は20%増益で着地 | 株探ニュース

 ブロンコB <3091> が4月16日大引け後(15:30)に決算を発表。15年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比19.7%増の5.7億円に伸び、1-6月期(上期)計画の11.2億円に対する進捗率は51.0%に達したものの、前年同期の56.4%を下回った。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の15.6%→15.2%に低下した。



今上期予想のほぼ半分で着地しており、問題ないかと思います。同社は今期かなりハードルを上げてきたので予想通り成長できれば上ブレがなくても充分だと考えています。






4Q毎に見ても売上、営業利益の伸びが顕著です。微妙に営業利益率が下がっているのは、原価率が少々上がったことが原因です。しかし販管費率を抑えて、影響を軽微にしています。このあたりは安心感があります。


 株価の方は決算前に期待で買われ過ぎたため、反動で下げています。少し休んだ後は利益成長と同様に株価も成長していくものと思われます。

ちなみに株価の水準から言って、この1Q決算と発表と同時に株式分割が発表されるのではないかと予想していましたが、残念ながらありませんでした。


現在株価4670円、PER22.13倍、PBR3.21倍、ROE14.5%、DCF法適正株価4785円



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2015年4月19日日曜日

薬王堂(3385)27年2月期4Q決算分析

薬王堂【3385】、今期経常は8%増益、3円増配へ | 株探ニュース

 薬王堂 <3385> が4月10日大引け後(15:30)に決算を発表。15年2月期の経常利益(非連結)は前の期比13.5%増の21.9億円になり、16年2月期も前期比8.2%増の23.8億円に伸びる見通しとなった。15期連続増収になる。

 同時に、今期の年間配当は前期比3円増の33円に増配する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である12-2月期(4Q)の経常利益は前年同期比5.3%増の4.5億円に伸びたが、売上営業利益率は前年同期の3.0%→2.8%とほぼ横ばいだった。


売上、営業利益、経常利益まで二桁増とほぼ想定通りの決算でした。最終益が26年2月期と同程度となった点ですが、店舗閉鎖損失引当金繰入を148百万円計上していることが主な原因のようですので、それほど気にする必要はないと考えています。

前期末の店舗数が182店舗、前期の出店は21店舗で今期は20店舗を出店する計画です。今期予想は9.4%増収11.2%増益を計画していますので、予測の中央値あたりを出してきているという印象を受けました。








四半期毎に見ると、売上はOKですが、営業利益がほとんど伸びていないのが気になります。原価率が高止まりしていることがその原因のようです。回転率は問題ありません。全体的に大きな問題はなさそうです。



株価はこの決算を受けてポジティブに反応しました。

現在株価2686円、PER13.38倍、PBR1.64倍、ROE10.5%、DCF法適正株価5529円



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2015年4月18日土曜日

現在の保有銘柄の状況(2015/4/18)

第3週恒例、現在の保有銘柄の状況です。

約一か月前(3/14)の状況はこちらです。
現在の保有銘柄の状況(2015/3/14) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+






売り アマゾン(全株)、グーグル(全株)、トレジャー・ファクトリー(一部)、テンポスバスターズ(一部)、アスラポート・ダイニング(優待分を残して全株)

買い あみやき亭(買増)、ジーフット(新規)



アマゾン(AMZN)
業績が読みにくい上に株価の反応も分かりづらい同社。決算のたびに乱高下するので、扱いづらいと以前から思っていました。放っておいても円安の恩恵を受けられるステージは過ぎ、中途半端なポジションだったので、売却することにしました。


グーグル(GOOG)
アマゾンよりも穏やかな動きですが、やはり放っておいても円安の恩恵を受けられるステージは過ぎ、中途半端なポジションだったので売却です。


トレジャー・ファクトリー(3039)
新規銘柄を購入する代金に充てるために少しだけ売却。今後も資金が足りない時はお財布代わりになりそうです。

現在株価3090円、PER27.86倍、PBR5.69倍、ROE19.1%、DCF法適正株価2822円




テンポスバスターズ(2751)
こちらも新規銘柄を購入する代金に充てるために少しだけ売却。4Qの数字がどれだけ伸びるかと、子会社あさくまの上場に注目です。

現在株価1716円、PER27.28倍、PBR4.08倍、ROE18.2%、DCF法適正株価1586円





アスラポート・ダイニング(3069)
先月買い増しした同社。タコベル開店を21(火)に控え、とんでもない暴騰となりました。現在の保有銘柄の状況(2015/3/14)で書いたように次回の決算で相当数字が伸びるはずなので、それを確認してから最後の売却を行おうと思っていました。しかし、あまりにストップ高を繰り返すので、我慢できなくなって売却しました。

600円後半で半分強、700円後半でほぼすべてを手放しましたが、金曜日もストップ高とは・・・・。 こんな銘柄を保有したのは初めてなのでいろいろと勉強になりました。

現在株価905円、PER43.30倍、PBR8.04倍、ROE17.9%、DCF法適正株価511円





あみやき亭(2753)
先月購入後、決算を受けて株価がジャンプアップした同社。その後四季報を通読していたのですが、結局他に良い銘柄は見つからず仕舞い。相対的に同銘柄の割安さを改めて実感し買い増しました。派手な値動きはないと思いますが、ジリジリと上を目指すのではないかと考えています。

現在5170円、PER16.62倍、PBR2.22倍、ROE11.0%、DCF法適正株価6384円





ジーフット(2686)
あみやき亭と同様、決算を受けて上げていましたが、そのタイミングで購入しました。ジーフット(2686) 27年2月期4Q決算分析で書いたように、非常に業績が読みづらい同社なのですが、PB化により利益率改善が着実に進んでいることをデータが示しています。昨年の月次がとても悪かったので、今年はハードルが下がって良い数字が出てくるのではないかという期待感もあります。これらのことを総合的に考えて、PER10倍前後は割安感があると判断しました。しかしブレが大きそうなので、今のところ控え目に購入しています。

現在1562円、PER10.33倍、PBR1.54倍、ROE11.7%、DCF法適正株価3099円




3月中旬から4月中旬を振り返ると、悪い状態ではないですが2万円が壁になっていて重苦しい相場でした。今後については金曜日の終わり方が悪く、アメリカ市場がかなり下げましたので、月曜日以降気になるところです。




一方私のPFは3月後半から4月初旬の貯金があっため、全体としては非常に堅調でした。なんといっても上で紹介したアスラポートです。もう売却しましたが、今の株価は前回比で151.4%増(約2.5倍)ですので、その途中での確定利益は非常にありがたいものでした。

この一カ月で最も良いパフォーマンスはあみやき亭(+28.4%)、次がブロンコビリー(+26.9%)、3番目がシノケングループ (+25.4%)でした。ブロンコビリーとシノケングループの高値は現在よりもかなり上なのですが、その後暴落したため、結局この順番に落ち着きました。特にブロンコビリーは金曜日に11%超の暴落をしたばかりですので、体感的にはふっちぎりNo.1です。

最もパフォーマンスが悪かったのが日本BS放送(-4.3%)、次がエービーシー・マート(-3.3%)、3番目がプレサンスコーポレーション(3.2%)でした。マイナスは2銘柄だけですので、本当に幸運でした。

金曜日も嫌な下げ方をし、NYも暴落しており、5月も近づいているので、ちょっと嫌な感じがしますが、市場がどうなっても対応できるように準備はしておきたいと思います。


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2015年4月17日金曜日

最高の株を最高のタイミングで買うための方法~「オニールの成長株発掘法」



モメンタム投資で有名な著者のこの本が以前から気になっていたので読んでみました。

テクニカル重視でファンダメンタルはあまり気にしていないのかと思ったらそうではなく、著者曰く「最高の株を最高のタイミングで買うための方法」とのことでした。氏が提唱するCAN-SLIM法はファンダメンタルとテクニカルを融合させた方法です。


CAN-SLIM

C(Current Quarterly Earnings)・・・当期四半期のEPS
A(Annual Earnings Increases)・・・年間の収益増加
N(Newer Companies, New Products, New Management, New Highs Off Properly Formed Bases)・・・新興企業、新経営陣、正しいベースを抜けて新高値
S(Supply and Demand)・・・株式の需要と供給
L(Leader or Laggard)・・・主導銘柄か停滞銘柄か
I(Institutional Sponsorship)・・・機関投資家による保有
M(Market Direction)・・・株式市場の動向

バフェットやリンチとは異なる部分も多いですが、 実はファンダメンタルを重視しており、本当に強い企業しか対象としません。良い企業を買うというところではみんな同じなんですね。

チャートをしっかり見たり、株式市場の動向を見たりするところは両氏と明らかに異なります。

ただ、しっかりと決算を確認して、株式の評価をしたうえで少し高くなっても購入に踏み切った時、結果的に著者のいう取っ手付カップの柄の部分で購入していたりするので、株というのは奥が深いものだと思い知らされます。

私個人としては、利益をできるだけ引っ張ることを考えるのであればチャートを見るのは案外有用だと考えており、天井圏での株価上昇を伴わない出来高増加など非常に勉強になりました。

株式市場の動向に応じて控えめにキャッシュポジションをコントロールすることは私の投資のひとつのテーマでもありますので、多いに参考にしたいと思います。

広瀬氏のグロース株投資でもほぼ同様の方法が紹介されているのを思い出しました。米国投資の本流といっても良いのかもしれませんね。




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2015年4月16日木曜日

トレジャー・ファクトリー(3093) 27年2月期4Q決算分析

トレジャー・ファクトリー【3093】、今期経常は9%増で11期連続最高益、実質増配へ | 株探ニュース

 トレファク <3093> が4月10日昼(12:00)に決算を発表。15年2月期の経常利益(非連結)は前の期比32.3%増の9.6億円に拡大し、16年2月期も前期比8.9%増の10.5億円に伸びを見込み、11期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。13期連続増収、12期連続増益になる。

 同時に、今期の年間配当は11円とし、5月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は22.2%増配とする方針とした。

 直近3ヵ月の実績である12-2月期(4Q)の経常利益は前年同期比1.8%増の1.7億円となったが、売上営業利益率は前年同期の6.8%→6.4%に悪化した。



予想通りの上ブレ着地でした。EPSは101.8と100円を超えました。今期は前期末で店舗数82店舗に対し11~13店舗の出店を計画しています。増加率にすると13~16%となりますので、同程度の増収、20%程度の増益くらいかと勝手に考えています。

そうするとEPS120円ですので、現在の株価3145円はPER26.2倍となります。ここから買うのは躊躇しますが、急いで売るほどでもない。そんな感じです。以下四半期のグラフです。

 







売上はOK。利益の伸び率がやや低いですが、気にするほどではないでしょう。 在庫回転率は高い状態を維持しています。


現在株価3145円。PER27.93倍、PBR5.96倍、ROE19.1%、DCF法による適正株価2822円。


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