ちょっと意外な感じもしましたが、そういう見方もあるのかもしれないと思いちょっと調べてみることにしました。
結論としては
同業種他企業と比較すると(売上高営業)利益率は低くない。また在庫回転率も平均以上である。
ということが分かりました。以下説明していきます。
売上高営業利益率の特徴
売上高営業利益率は業種によって非常に差が出ます。下記サイトでは5%を超えると優良とのことですが、
売上高利益率 - 決算書の読み方・財務分析のしかた
例えばトヨタ自動車ではたった2.5%なのに対して、クックパッドではなんと脅威の約50%です。
なぜクックパッドの営業利益率は50%なのか ニュースな会社・経済の真実[限界利益率]:PRESIDENT Online - プレジデントより引用
あまりにも業種によって差がありすぎるので、同業種での比較を行います。
リユース業界のトップ企業
ここで比較を行う企業は以下のサイトのリサイクル業界のランキング1位から8位までとしました。(リサイクルではないような気がしますが・・・・。)
リサイクル業界の現状、動向、ランキングなど-業界動向サーチ
ちなみにリユース業界全体の売上は右肩上がりで、消費者ニーズの一層の高まりも考えられます(上記サイトより引用)。したがって今後も期待できる業界であると考えられます。
各企業の主力商品
比較を行ったのは、ROE、売上高営業利益率、在庫回転率、PBR、PER、配当利回です。
下表は各指標を表にまとめたものです。細かい数字はグラフで確認していきますので、ここでは説明しませんが、注目すべきは各社が扱っている商品です。一口にリユースと言っても各社で扱っている商品が結構異なることが分かります。
特に4位のテンポスバスターズ、5位のシュッピン、7位のまんだらけは特に品目を特化した業態となっています。
トレジャーファクトリーは家電、家具、雑貨から始まって最近服飾を扱い始めています。完全に競合しているのは6位のハードオフくらいで、あとは服飾でコメ兵が競合しているのみなので、思ったより競合他社(格上しか見ていませんが)が少ないことが分かります。
ROE
さて実際の指標の方ですが、まずはROEです。この指標でみると有望なのは、テンポスバスターズ、シュッピン、トレジャーファクトリーです。また注目したいのは、在庫回転率のグラフと傾向が似ていることです。
本来ROEはバランスシート上の自己資本の関数なので、棚卸資産と売上の関数である在庫回転率とは関係ないはずなのですが、各社とも自己資本比率をある一定の幅に抑えている関係で結果的に相関が出てきてしまっているようです。
売上高営業利益率
次は売上高営業利益率です。上からまんだらけ、ハードオフ、トレジャーファクトリーとなります。従ってトレジャーファクトリーの利益率は比較的高い方だと言うことができます。
在庫回転率
次に在庫回転率です。上からシュッピン、テンポスバスターズ、トレジャーファクトリーの順です。ここでもトレジャーファクトリーは優秀です。ここで面白いのが、売上高営業利益率と傾向が全く逆であるという点です。これは2つの指標が下記記事でも取り上げたようにトレードオフの関係にあり、利益率をとるか売上をとるかの各社のスタンスが如実に表れるからです。
ヴィレッジヴァンガードにみる販売が順調かを確認できる2つの指標 - バフェット流バリュー株投資で資産形成+
つまり、大きく以下の3つのグループに分かれます。
売上高重視グループ(在庫回転率:大、売上高営業利益率:小) シュッピン、テイツー
利益率重視グループ(在庫回転率:小、売上高営業利益率:大) ハードオフ、まんだらけ
バランスグループ (在庫回転率:中、売上高営業利益率:中) テンポスパスターズ、トレジャーファクトリー他
但しテンポスパスターズ、トレジャーファクトリーについては両指標共かなり高いレベルにあり、優秀であると言えます。もし回転率を犠牲にすればもっと利益率は上がるでしょう。
もっともこれらの指標は企業規模にも大きな影響を受けます。その証拠に上位3社の在庫回転率+売上高営業利益率はほぼ約10%で安定しています。
PER
次はPERです。総じて上位の企業の方が買われているのが分かります。
PBR
次はPBRです。こちらはPERとは逆で下位の企業の方が買われています。
配当利回
最後は配当利回です。総じて上位の企業の方が利回りが高いです。
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