今回は「長期投資のための25のルール」です。
1.ブルでもベアでもそれなりに成功するが、「ピッグ」は身を滅ぼす
2.税金は積極的に払うべし
盲目的にバイ・アンド・ホールドを行うのは資産を溶かすというのが著者の主張です。そのため長期投資だとしても危険なほど高値に舞い上がった銘柄については税金を払ってでも利益を確定しなければならないとこと。このあたりはフィッシャーとは違います。
3.一時に全額を投入するべからず
時間の分散ですね。これは私もやっています。
4.事業は痛んでいないのに株価が傷んでいる銘柄を探せ
バリュー株投資の真髄です。
5.分散投資は百利あって一害なし
とは言っても著者が勧めるのは10銘柄程度の分散投資です(11でもあまり分散し過ぎないこととしています)。業種についても分散が必要とのこと。私は業種に関する分散は明らかに不足しています。
6.「バイ・アンド・ホールド」ではなくて「バイ・アンド・ホームワーク」だ
一銘柄につき一週間一時間を費やすことが必要だということです。ゆえにおのずと15銘柄くらいが限界になるとのこと。私はそんなに調べていないです。これは反省すべき点です。
7.パニックは一文の得にもならない
相場の調整、暴落は常に頭に入れておき、決してパニックになってはダメだとのこと。同感です。
8.ナンバーワン企業を持て
企業の成長性、収益性、安定性、ブランド等すべてを勘案した上で割安かどうかを判断すること。その結果、プレミアを払ってでもナンバーワン企業を持つという選択肢もあるということです。これはバフェットの教えと同じです。
9.すべてを守ろうとするものはすべてを失う
暴落時の心構えです。7と14と合わせて心に留めておきたいです。具体的には自分のポートフォリオを以下の4つに分類しておき、暴落時にはランクの低い銘柄を処分し、代わりにランクの高い銘柄を買い増しするべきとのこと。これは参考になります。私もこれを読んでからポートフォリオ銘柄の優先順位を付けてみました。
ランク1銘柄 今の株価ですぐにも買い増したい銘柄
ランク2銘柄 もし株価が下がれば買い増したい銘柄
ランク3銘柄 もし株価が上がれば売りたい銘柄
ランク4銘柄 今の株価ですぐにも売りたい銘柄
10.TOBに関してはファンダメンタルズを重視せよ
11.あまりたくさんの銘柄を保有しないこと
12.一時的にはキャッシュに非難するのも賢明だ
13.「たら」「れば」は禁物
14.相場の調整を恐れず常に備えよ
15.債券のことも忘れるな
16.損している銘柄を救うために儲かっている銘柄を売るべからず
トレーディングをおこなうための10のルールの7番でも同じことを言っています。
17.希望的観測の入り込む余地はない
18.こだわりを捨てよ
19.会社のトップが急に辞めた時は要注意だ
20.忍耐は美徳、短期は損気だ
21.「テレビで言っていたから」は失敗の元
22.業績下方修正の第一報では買い出動してはいけない
これはビジネスには投資家が考える以上に慣性の法則が成り立つということだと思います。最近私もこのことを痛感しています。
例えば四半期の決算で業績が下方修正したとすると、それは業績の悪化の始まりで今後どんどんビジネスが逆回転する可能性があることを示唆しています。バフェットも劣化したビジネスを修復するのは想像以上に大変だと言っていました。
したがって、株価も底なしに下落していく可能性があります。少なくとも、四半期決算の下方修正が一時的なものであると確信できない限りは買い出動すべきではないと私も思います。
逆にビジネスが好循環し出すと予想を超えてその状態が続くことが経験上多いです。 この慣性は投資家がちょっと想像するよりもずっと大きいようです。
23.証券会社の銘柄推奨力をあなどるな
24.買う理由を誰かに説明できるか
25.常に市場のどこかに「上げ相場」がある
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