2013年10月12日土曜日

バフェットのポートフォリオ研究 上位7銘柄の特徴

驚くべき資産の集中度合い



先日下記記事を読んで、とても驚きました。

NISAでウォーレン・バフェットのポートフォリオに挑戦 - Market Hack

驚いたこととは、バフェットのポートフォリオ保有株の銘柄の少なさです。

ブログから図表を参照して掲載しますが、バークシャーハサウェイ社の巨大な資産の79%を上位7銘柄で占めているのです。あれだけ大きな会社なので、もっと分散投資しているかと思いましたが、これを見て改めてバフェットの投資法の真髄に触れた気がしました。


本当に資産の集中度合いがハンパないです。私はわずかな資産であるにもかかわらず、日本株9銘柄も持っていましたので、自分が恥ずかしくなりました。

もちろん資産が大きすぎて、そうせざるを得ない状況にはあると思いますが、それでも運用益を着々と出し続けるその手腕には驚愕するしかありません。



上位7銘柄の指標



これだけ大きな額を投資しても良い銘柄とはどのようなものなのか。一般的な指標をまとめたものがこちらです。


PER、PBRは現在のものなのであまり意味はありませんが、少なくともこれくらいの数値では売却しないということが言えます。ただPERを見るとダウ平均の予想PER14.12倍から見ても決して安くはありません。

銀行.info  - 世界主要株式市場の株価収益率(PER)

特筆すべきはROEと配当利回りです。どちらもアメリカの企業では重要視されるというお国柄の違いもあると思いますが、非常に高い数字が並んでいます。

配当利回りについては巨大で安定成長企業または成熟企業であるという要因があると思います。

やはりここではROEがポイントなのではないかと思います。銀行業のウェルズ・ファーゴ、USバンコープを除けば最低がプロクター・アンド・ギャンブルの17.14%!!ほとんどが20%以上です。

ROE20%の意味は「株式の価値を毎年20%ずつ上昇させる」ということですので、高ROEが維持できれば、高PERも低い自己資本比率もある程度は許容されることを示しています。

 「良い銘柄をそこそこの値段で買う」というバフェットの言葉はデータ上からも裏付けできるということです。

ここまでの内容は実は当たり前と言えば当たり前です。バフェットの投資の真髄は高ROEが維持できるということを確信することができる銘柄を探しだす能力とその成功にあります。これは他人にはできない達人技ですが、上記内容の重要性を認識した上で今一度ポートフォリオを点検してみたいと思います。

上位7銘柄はバフェットが今後も高ROEが維持されるという確信を持った銘柄ということですね。



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