2013年10月28日月曜日

証券価値をベースとした投資を勉強したい初心者に最適「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」






企業買収に関わった著者だからこそ、企業価値を元にした投資の説得力が違いました。貸借対照表などとっつき辛い内容を図表を用いて丁寧に平易に説明しており、証券価値をベースとして投資を勉強したい初心者・初級者にうってつけの本だと思います。


個人的に重要だと感じたのは以下の5つです。

・企業(株)の価値を算出する方法
・資産株より成長株が有利な点
・株を売るべきタイミング
・感情の罠について
・投資に役立つ7つの習慣

簡単に解説していきます。


企業(株)の価値を算出する方法

まずこれがベースになるわけですが、本書では企業価値を以下の式で算出しています。


企業価値=事業価値+財産価値ー負債

ここで、事業価値=営業利益×10
    財産価値=流動資産ー(流動負債×1.2)+固定資産のうちの「投資その他の資産」

どうしてこのような式となるのかは本文を読んでいただきたいのですが、とにかくざっくり簡単に出すことを重視しているのが特徴です。もし、精緻に企業価値を算出しなければ割安かどうかを判断できないのであれば、その会社はそれほど割安ではないということになります。

「正確に間違っているより、大雑把に正しい方がまし」というバフェットの言葉を思い出します。



資産株より成長株が有利な点

資産株が見直されるにはきっかけが必要ですが、成長株は成長そのものが株価を見直させるため、著者は成長株の方を好んで買うとのことでした。



株を売るべきタイミング

著者は株を売るべきタイミングについて以下の3つを挙げています。

・銘柄選択を間違えたとき
・現金が必要になったとき
・投資先の割安度が低くなり、かつ他の有望銘柄が見つかった時

特に3点目では、価値が完全に一致したときではなく、その前に市場全体を見渡し、より割安度の高い銘柄に乗り換えるのが良いと説いています。



感情の罠について

株で損をする原因として「根拠なき投資」「感情の罠」の二つを挙げて明快に解説しています。特に感情の罠は「儲けは確実に手にしたい、損はできるだけ帳消しにしたい」という有名なバイアスを例を挙げて説明しており、人間は感情的にはどうしても確率的に合理的に行動できないことを示しています。この行動バイアスが損切りができない、早く利益を確定させすぎるという負けバターンの原因になっているので、この話を知らない人は読んでみることをお勧めします。目から鱗ものです。


投資に役立つ7つの習慣

最後に投資に役立つ7つの習慣をまとめています。日々忘れずにいたい習慣です。

・株価が「上がるか下がるか」を予測するのではなく、「割安かどうか」に着目しよう
・意見ではなく事実に基づいて判断しよう
・結果ではなく、その裏にある原因を見つめよう
・すべてを知る必要はない。価値の「本質」を見ぬこう
・投資は手段であって、目的ではないと知ろう
・毎月最低収入の1割を証券口座に振り替えよう
・謙虚に学び続ける姿勢をもとう


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